大山祭(本殿の儀〜山上の儀・1月5日)は稲荷山に響く雅楽器の音色が美しい! |伏見稲荷大社の年中行事

ごりら

こんにちは! ごりら@goriluckey)です!!

全国に約30,000社あると言われる稲荷神社の総本宮・伏見稲荷大社の新年は1月1日の「歳旦祭さいたんさい」にはじまり、「大山祭おおやまさい」「成年祭」「奉射祭」と神事が続きます。

この記事では伏見稲荷大社の「大山祭おおやまさい」(本殿の儀・山上の儀)をご紹介します。

「大山祭」は伏見稲荷大社の本殿と稲荷山の御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょの2箇所で行われる神事です。

伏見稲荷大社の年中行事(今年の祭礼・神事日程)

伏見稲荷大社の「大山祭おおやまさい」とは?

伏見稲荷大社の「大山祭おおやまさい」は毎年1月5日に行われる神事で、「本殿の儀」「山上の儀」の2部構成となっています。

「大山祭」の案内
「大山祭」の案内

まずはじめに本殿で「本殿の儀」が行われます。

伏見稲荷大社の「大山祭おおやまさい」〜本殿の儀

  • 日時: 1月5日 12:00〜
  • 場所: 本殿

「本殿の儀」が終わると次は稲荷山にある「御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょ」に場所を移し、「山上の儀」が行われます。

御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょは稲荷山の中腹・四ツ辻よりもまだ先にあるので、この移動がなかなか大変なんですよ!

伏見稲荷大社の「大山祭おおやまさい」〜山上の儀

  • 日時: 1月5日 13:30〜
  • 場所: 御膳谷奉拝所・祈祷殿

「山上の儀」について伏見稲荷大社の公式サイトにはこのように説明されていますよ。

その昔、御膳谷(ごぜんだに)に御饗殿(みあえどの)と御竈殿(みかまどの)があって、お祭りには御饌石(みけいし)と呼ばれる霊石の上に神饌(しんせん)をお供えしたという故事に基づいて、毎年正月5日にこのお祭りが行われます。

出典: 『伏見稲荷大社

ごりら

えっ…!? 「御饗殿」「御竈殿」「御饌石」「神饌」…??

ふだん使わない難しい漢字が多くて思わず「ぐぬぬ…」となってしまいます。

「山上の儀」が行われる「御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょ」は昔から神様にお供えをする大切な場所なんですね。

ごりら

もっとフランクに言うと神様のダイニングキッチンですね!

ちなみにこの「御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょ」は稲荷大明神が鎮まっていると伝えられている稲荷山の三ヶ峰(一ノ峰・ニノ峰・三ノ峰)を拝む場所にあるんですよ。

伏見稲荷大社の「大山祭おおやまさい」の見どころは?

「大山祭」は本殿と御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょの2ヶ所で取り行われますが、伏見稲荷大社のほかの多くの神事と同じく写真撮影が禁止されています。

ごりら

その目にしっかりと焼き付けましょう!!

「本殿の儀」は内拝殿ないはいでんから見よう!

「大山祭」がはじまる前になると講務本庁から本殿へ続く参道のまわりに人だかりができます。

宮司が本殿へ向かうようすを見るために参拝客が集まるんですね。

大山祭がはじまる前の講務本庁
大山祭がはじまる前の講務本庁
ごりら

いわゆる「出待ち」ですね!

正午過ぎになると「ピヨ〜」という雅楽器の音色が聞こえてきます。

「本殿の儀」は本殿に隣接している内拝殿ないはいでん(参拝するところ)から見ることができますよ。

「本殿の儀」を見学する参拝客
「本殿の儀」を見学する参拝客

宮司・祭員も御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょ

本殿で40分ほど「本殿の儀」が執り行われた後、宮司・祭員が御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょを目指して稲荷山を登ります。

たくさんの参拝客がそのようすを見守っていますね。

宮司・祭員を見守る参拝客
宮司・祭員を見守る参拝客

伏見稲荷大社の本殿から御膳谷奉拝所へは鳥居が連なる稲荷山の参道を通って行きます。早歩きでも30分ほどはかかります。

鳥居が連なる参道
鳥居が連なる参道
ごりら

わたしは別ルートから先まわりしました!

稲荷山の中腹にある四ツ辻に到着すると、「仁志むら亭」の左側にある道をそのまま真っ直ぐに進んでください。(この道は少し下っています。)

四ツ辻から御膳谷奉拝所へ

「大山祭」の日、御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょには青と白の幕が張られています。

青と白の幕が張られている
青と白の幕が張られている

雅楽器の音色が響く御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょ

参拝客が多くてにぎやかな本殿の周辺とは違い、御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょは静寂に包まれています。

たくさんのお塚がある御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょは独特の雰囲気がありますよね。

御膳谷奉拝所
御膳谷奉拝所

「山上の儀」は祈祷殿で執り行われます。

「本殿の儀」と同じように雅楽器が奏でられますが、稲荷山の静寂の中に響く音色はまた格別ですよ。

「山上の儀」が行われる祈祷殿
「山上の儀」が行われる祈祷殿

御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょの御朱印

もしも「山上の儀」を見るために御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょまで行くなら、ぜひ御朱印をもらいましょう。

御膳谷奉拝所にも御朱印がある
御膳谷奉拝所にも御朱印がある

伏見稲荷大社には3つの御朱印があって、そのうちの1つがここ御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょでもらえるんです。

伏見稲荷大社の御朱印

  • 本殿
  • 奥社奉拝所
  • 御膳谷奉拝所

御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょでもらえる御朱印には「稲荷山」と書かれていますよ!

伏見稲荷・御膳谷奉拝所の御朱印
伏見稲荷・御膳谷奉拝所の御朱印
ごりら

稲荷山に登った記念になりますね!

伏見稲荷大社の3つの御朱印(本殿・奥社奉拝所・御膳谷奉拝所)+期間限定(御旅所)

御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょの珍しい狛犬

伏見稲荷大社には稲荷大神の眷属けんぞく(神様のお使い)であるきつね像がたくさんあります。

楼門前のきつね像 楼門前のきつね像[/caption]
楼門前のきつね像

伏見稲荷大社のきつね像

なので、一般的な神社ではよく見る狛犬は伏見稲荷大社では珍しい存在です。

ですが、御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょの狛犬はさらに珍しいんですよ!

こちらの写真をよーく見てください!

御膳谷奉拝所の狛犬
御膳谷奉拝所の狛犬

わかりましたか!?

この狛犬は実は親子で、子どもの狛犬がお母さん狛犬のお乳を飲んでいるところなんですよ!

ごりら

めちゃくちゃかわいいですよねー!?

「大山祭」のある1月5日は伏見稲荷大社は混雑してる?

お正月3が日には毎年250万人以上が初詣に訪れる伏見稲荷大社。ピーク時には歩けないぐらい大混雑します。

大山祭は毎年1月5日に実施されるので、5日が土曜日・日曜日にあたる年は参拝客が多くなりそうですね。

2018年は1月5日が金曜日であいにく小雨が降っていましたが、それでも表参道にはたくさんの参拝客が訪れていました。

表参道のようす
表参道のようす

楼門ろうもんから表参道を振り返って見るとこんな感じです。

楼門から見る表参道のようす
楼門から見る表参道のようす

外拝殿げはいでんのまわりは立ち止まる人もいないので、混雑しているようには見えませんね。

外拝殿のまわり
外拝殿のまわり

伏見稲荷大社の初詣

伏見稲荷大社の「大山祭おおやまさい」(本殿の儀・山上の儀)|まとめ

この記事では伏見稲荷大社の「大山祭おおやまさい」(本殿の儀・山上の儀)をご紹介しました。

大山祭の写真が無いので、イメージしにくいかも知れませんが、特に御膳谷奉拝所ごぜんだにほうはいしょで行われる「山上の儀」は神聖な雰囲気でしたよ。

「山上の儀」が終わった後は、宮司・祭員は「ひかげのかずら」を首にかけて、稲荷山に散在している七神蹟を巡拝されます。

ふつうの初詣とはちょっと違う体験になると思いますよ!

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