稲荷山の参道にある茶店の「接客が悪い」という口コミを見て思うこと

ごりら

こんにちは! ごりら@goriluckey)です!!

わたしはこのブログ『ごりらのせなか』のほかに、京都にある伏見稲荷大社・稲荷山の観光情報を発信する『ふしみいなりガイド』というブログを運営しています。

『ふしみいなりガイド』で稲荷山にある茶店の記事を書いている時に「このお店にはどんな口コミがあるんかなー」と調べていたら、酷評されている口コミを見つけてしまったんですよね…

接客が最悪

ごりら

お…おおぅ…

この記事では「稲荷山にある茶店は本当に接客が悪いのか? なぜ接客が悪いのか? 」を考えてみました。

この記事で使用している写真はイメージであり、記事の内容と直接関係はありません。

伏見稲荷大社のご祭神・稲荷大神が降り立った稲荷山

京都の伏見稲荷大社は全国に30,000社以上ある稲荷神社の総本宮です。

現在の本殿は稲荷山の麓にありますが、稲荷大神が降り立ったとされるのは稲荷山で、もともとは稲荷山の三ヶ峰に社がありました。

伏見稲荷大社と稲荷山
伏見稲荷大社と稲荷山

平安時代にはあの清少納言も稲荷山を参拝しており、その時のようすを『枕草子』に書き綴ってるんですよ。

あの清少納言も稲荷山へ登ったの!? 『枕草子』に描かれる初午大祭のできごと

その後、応仁の乱によって稲荷山の社も消失してしまいましたが、明治になってもともと社があった場所が特定され神蹟地とされています。

上之社神蹟(稲荷山の山頂・一ノ峰)
上之社神蹟(稲荷山の山頂・一ノ峰)

現在、稲荷山には7つの神蹟地があり、その七神蹟をめぐるために稲荷山を登る人もいるんですね。

また、稲荷山には神蹟地だけではなく、滝に打たれて修行をする「滝行」ができる場所もいくつか点在しています。

稲荷山の滝行場
稲荷山の滝行場
ごりら

滝行をしている人を見かけたことはありませんが…

なので、稲荷山の参道には古くから参拝客や修行者のための茶店があったんです。

参道にある茶店(本文の内容とは関係ありません)
参道にある茶店(本文の内容とは関係ありません)

稲荷山の参道にある茶店の酷評

わたしが『ふしみいなりガイド』の記事を書く時に見つけたのは稲荷山の参道にある茶店に対する厳しい口コミでした。

接客が最悪

伏見稲荷で生まれ育ったわたしにとっては正直ショックな口コミでしたね。同級生の実家が稲荷山の茶店を営んでいたりもしますし…

ですが、その一方でこの口コミ自体は投稿者が実際に「最悪」と感じるようなできことがあったんだろうなとも思うんですよね。

実はわたし自身も伏見稲荷大社や稲荷山で「えっ!? 」と驚くような体験をしたことが何度かあります。

例えば、伏見稲荷大社の境内には写真を撮ってはいけない場所やシーンがあるんですが、カメラを持っているだけで警備員さんに「ノーフォト! ノーフォト!! 」と遠くから叫ばれたことがあります。

正直、いろんな意味で良い気はしませんでした…

神楽の最中は撮影禁止
神楽の最中は撮影禁止

そして、稲荷山の参道にある茶店でもほんの少し茶店の近くで立ち止まっただけで「ドントストップ!! 」と言われたこともあります。

思わず

ごりら

アイムジャパニーズ…

と言いそうになりましたよ…

なので、稲荷山の茶店に対する酷評は残念ながら事実ではあると感じました。

ただ、もちろん高く評価されている口コミもありますし、実際にわたしが茶店を利用した時には「接客が最悪!! 」と思うようなことはありません。

稲荷山の茶店のみたらし団子
稲荷山の茶店のみたらし団子

それに稲荷山の茶店の店員さんの接客がついつい悪くなってしまうのも理解できるんですよ。

急激に増えた稲荷山の「観光客」

伏見稲荷大社はもともと初詣の人気ランキングの上位に来る有名な神社でしたが、2014年から2019年まで6年連続で「外国人に人気の日本の観光スポット」の第1位に選ばれるなど外国人観光客もかなり多くなっていました。

たくさんの観光客が訪れる
たくさんの観光客が訪れる

観光客が増えたことで稲荷山の茶店も繁盛していたのは事実ですが、それに比例しておそらくこんなやり取りも増えていたのではないかと思います。

「頂上まではあとどれぐらいかかりますか? 」

「トイレはありますか? 」

特に稲荷山にはトイレがほとんどないので、茶店に救いを求めて飛び込んで来る観光客は多そうです…

伏見稲荷大社・稲荷山のトイレマップ

しかも日本語だけではなく、さまざまな言語で話しかけられることを思うと店員さんのストレスも相当なものであることは想像できますよね。

ですが、それでもやっぱり「接客が最悪」と投稿されるようなことがあったのは残念です。

うーん、わたしにとってはなかなか悩ましい問題でしたが、あるサイトに「なるほどー! 」と思える発想が書かれていました。

稲荷山では「求めない」という発想

わたしが「なるほどー! 」と感心したのは『京都伏見の眼力さん』というサイトのこちらの記事です。

『京都伏見の眼力さん』は稲荷山にある眼力社のことを中心に伏見稲荷大社や稲荷山のことをくわしく紹介されているサイトなんですが、その中で稲荷山の茶店の店員さんについて書かれている記事があるんですね。

サイトの運営をされているKATOさんも茶店で注文をしようとした時に嫌な顔をされた経験を持たれています。

KATOさんはその後も何度も稲荷山の参拝を重ねる中で「稲荷山では求めてはいけない」と悟ったそうです。

記事の中で稲荷山の茶店の店員さんが抱えている苦悩を紹介しつつ、このように締めくくられています。

お店の人も今一生懸命「修行」しています。あなたも修行するつもりで行ってください。

ごりら

なるほど! 修行かー!!

標高233メートルの稲荷山は参道も舗装されており、いわゆる登山というほどではありません。

ですが、それでも稲荷山に点在する神蹟や社を参拝するのは心身ともに鍛えられる修行!

伏見稲荷大社や稲荷山にかかわるすべての人に対して相手を思いやる気持ちと「修行! 修行!! 」と割り切る気持ちがあればだれもがイヤな思いをすることがなくなるのではないでしょうか。

まとめ|稲荷山にある茶店の接客

この記事では「稲荷山にある茶店は本当に接客が悪いのか? なぜ接客が悪いのか? 」を考えてみました。

実際にイヤな思いをされた人にとっては「なに言ってんだ!? 」と思われるかも知れませんし、サービス業という観点で考えると納得できないかも知れません。

ですが、もしも伏見稲荷大社や稲荷山を訪れた時に不満に感じる体験をされた時にはグッと堪えて乗り越えてほしいなと思います。どうか。

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稲荷山にある「七神蹟しんせき」はまるでゲームの設定のような感じがします。

例えば長者社の神蹟しんせき御劔社みつるぎしゃのご神体は「御劔石みつるぎいし」という巨石で、触れるとご利益があると言われるパワーストーンなんですよね。

稲荷山めぐりをゲーム的に考えると、不満に感じるできごともイベント・・・・としてとらえられるかも知れませんね。