京都土産の定番「八ツ橋」4大ブランドのひとつ、おたべ。
おたべを製造している美十(びじゅう)は創業1938年と4大メーカーの中ではもっとも後発ということもあって、いろいろと新しい取り組みをしているんですね。
この記事では「おたべ本館の工場見学『おたべ小路』」を紹介します。
工場見学はスタッフの方が丁寧に案内してくれるんですが、ちょっと気をつけないといけないポイントもあるんですよねー。
目次
生八ツ橋の手作り体験「おたべ体験道場」と工場見学「おたべ小路」
実はわたしたちがおたべの工場見学へ行くキッカケになったのは小学校低学年の娘の夏休みの宿題でした。
どうしよ…京都の気になる場所をレポートする宿題まだできてへん…
えーーー!! 夏休みあと2日やで…!!
娘といっしょになってパニックに陥ったわたしが頭に思い浮かべたのがなぜか生八ツ橋の手作り体験だったんです。(ほら、小学校の宿題ですし、なんとなく社会科っぽい雰囲気あるし…)
調べてみると、生八ツ橋の「おたべ」を製造している美十でおたべの手作り体験ができる「おたべ体験道場」というイベントがあったんです。
「おたべ体験道場」は京都市内の2ヶ所で実施していました。
- おたべ本館: 京都市南区西九条高畠町35-2
- 京都タワーサンド: 京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小路町721-1 京都タワー2階
どちらも事前に予約が必要なんですが、ここで問題が発生しました!! 対象年齢が、な、なんと…
小学校5年生以上
えー!!! なんでーーー???
わたしは小学校低学年の娘を5年生ということにして突撃してみようかと考えたほど追い込まれましたが、おたべの公式サイトをよーく見てみると、「おたべの工場見学」というコーナーもありました。
こ、これや! もうこれしかないで!!
おたべの製造工程を見学できる「おたべ小路」を実施しているのはおたべ本館だけ。
そやな! 工場見学行こー!!
おたべ本館の基本情報
おたべ本館は、おたべを製造している美十の本社、工場、店舗が1ヶ所に集まっている施設です。
おたべ本館の住所・地図
おたべ本館があるのは京都駅の南西2.5kmほどのところ。一応、近く(と言っても1km離れています…)には五重塔で有名な東寺がありますが、いわゆる観光地という場所ではありません。
- 「おたべ本館」の住所
- 〒601-8446 京都市南区西九条高畠町35-2
- 「おたべ本館」の地図
「おたべ本館」へのアクセス・行き方
わたしはクルマで行きましたが、わたしたち以外のお客さんもクルマか観光バスで来ている人がほとんどでした。
クルマの場合・駐車場の情報
おたべ本館には駐車場が2ヶ所あります。
- 第1駐車場: おたべ本館の西側に隣接
- 店舗前駐車場
こちらがおたべ本館の店舗前駐車場です。観光バスも駐車するので、白線の枠が大きいですね。
2つの駐車場があるのでどちらかには駐車することができると思いますが、周辺の道路は一方通行になっているので、事前に公式サイトの地図をチェックしておきましょう。
電車の場合・最寄駅
電車で行く場合は近鉄京都線・十条駅が最寄駅になります。
ただ、京都市営地下鉄烏丸線にも同じく十条駅があるので間違えないように気をつけてくださいね。
- 「近鉄京都線・十条駅」から「おたべ本館」へのアクセス
営業日・休業日
おたべ本館は無休です。
営業時間
おたべ本館の営業時間は9:00〜18:00です。
わたしが行った日曜日はオープンとほぼ同時にお客さんが入りはじめ、観光バスが次々と到着して一気に混雑しました。
観光ツアーのコースに組み込まれているんですねー!
おたべ本館の工場見学「おたべ小路」の基本情報
それでは、おたべ本館の工場見学「おたべ小路」の基本情報をチェックしておきましょう!
工場見学できる時間
公式サイトにはこのような記載があります。
店舗営業時間(9時~18時)に順じますが、製造量により、工場稼働時間が変わりますので、時間によっては製造が終了している場合もございます。
(午前11時ぐらいまでのご来店をおすすめしております)
まさにこの記載通りで、わたしが娘といっしょに行った土曜日は13:30ごろに到着するとすでに工場は稼働しておらず、工場見学ができませんでした。
製造計画によって変わるので、工場見学をしたい場合は早い時間帯に行く方が良いですね。
明日(夏休み最終日)もう1回来るしかないな…
そ、そうやな…しかたないな…
所要時間
工場見学の所要時間は10〜15分ほどです。
わたしたちが行った時はほかに工場見学のお客さんはいなかったので、小学校低学年の娘がわかるようにゆっくりと説明してもらうことができました。
混雑状況
こちらも公式サイトの記載を引用しますね。
状況により、ご案内まで30分ほどお待ちいただく場合がございます。
工場見学の案内をしてくれるのは店員さんです。なので、お客さんに販売をするのが本来の仕事なわけです。
わたしは日曜日のオープン時に行ったんですが、観光バスに乗ったお客さんが続々と来店するので、お店は大忙し!
お客さんがたくさんいる間は工場見学の案内をできる店員さんがいないので、落ち着くのを待たないといけないんですね。
店内でおたべの試食をしたりPepperと遊んだりしましたが、待ち時間はけっこう長く感じました。
お店がオープンする9:00に行って、工場見学がはじまったのが9:45でしたので、思っていた以上に待ったというのが正直な感想です。
結局、45分も待ったわい…
工場見学「おたべ小路」の申込方法
工場見学「おたべ小路」は事前予約の必要はありません。
わたしは当日におたべ本館の店員さんに声をかけてお願いしました。ただし、おたべの製造ラインの稼働状況やお店の来客状況によって見学の可否や案内までの時間が変わります。
工場見学「おたべ小路」の料金
工場見学のみの場合は無料です。
おたべ本館の工場見学「おたべ小路」に行って来たよ!【体験レポート】
それではおたべ本館の工場見学「おたべ小路」を紹介しますね。
「おたべ体験道場」「おたべ小路」はおたべ本館の2階にあるので、2階までエレベータで上がります。
おたべ本館2階の平面図です。
この平面図を見てわかるように、工場見学と言ってもグルーっとまわるわけではなく、通路から製造ラインを見学するんですね。
エレベータを降りて右へ行くと「おたべ小路」と書かれた看板が掲げられています。ここがおたべ小路の入口です。
実は製造工程の案内をしてくれる店員さんはエレベータには乗らず、階段で上がって2階で出迎えてくれました!
うぅ…接客も忙しいのに…ありがとうございます!
店員さんがおたべの原料について説明してくれる!
おたべ小路に入るとまずはおたべの原料について店員さんが説明してくれます。わたしたちが行った時はほかに工場見学のお客さんがいなかったので、小学校低学年の娘もじっくりと聞くことができました。
店員さんが説明してくれる原材料はこちらの4つ。説明が書かれたパネルのほか、現物も展示されています。
- お米: 「コシヒカリ」京丹後・JA若狭
- お水: 福井県若狭町日本名水百選認定「瓜割の滝」
- 小豆: 北海道十勝産「小豆」
- にっき: ベトナム産「にっき」
おたべの生地はコシヒカリを原料とした米粉でできています。10月・11月は京丹後の、それ以外の時期はJA若狭のコシヒカリを使用しているんですね。
こちらはつぶあんに使われている小豆。こんなケースに入ってたらシャカシャカしたくなる…
一番インパクトがあったのがにっき(シナモン)ですね。
樹皮を手に取って鼻に近づけるとにっきの独特の香りがします!
樹皮が焼き八ツ橋のカタチそのままやなー!!
おたべの製造工程を見学できる!
おたべの原材料の説明が終わるとおたべの製造工程の見学です。
おたべの製造は8つの工程から成り立っているんですね。
- 生地をいれる
- 生地をのばす
- 餡(あん)をのせる
- 三角にたたむ
- トレーに入れる
- 商品をチェック
- パック包装
- 箱詰めしてできあがり
通路からガラス越しに製造工程を見ることができるようになっているんですが、各工程の説明がガラスに貼られていますね。
できたてのおたべを試食できる!
おたべの工場見学でもっともうれしいのがまさにできたてのおたべの試食ですね!
製造工程の説明をしてもらった後に、工場と通路を結ぶ小窓から人数分のおたべを店員さんが受け取ります。
いただきまーす!!
おー!! 美味しいなー!!
工場見学ができない場合はどうなる?
おたべの工場見学は事前予約が不要な分、必ず工場見学ができるとは限りません。
実際わたしは前日にも工場見学に来たのですが、すでにその日の製造が終了していたため、工場見学はできなかったんですね。
工場見学ができない場合でもおたべ小路に入ることは可能です。製造工程の紹介動画が流されています。
また2階へ上がる階段にはおたべを製造している美十の創業当時からの歴史が写真で紹介されています。
この写真は2階までびっしりと続いていて、見ごたえがあります。
おたべ手作り体験道場は予約が必要
おたべ本館の2階は工場見学の「おたべ小路」だけでなく、おたべの手作り体験ができる「おたべ道場」があります。
おたべ道場は1週間前までに事前予約が必要なので気をつけてくださいね! 予約の方法は2通りあります。
- 0120-539-489(9:00〜17:00)
- おたべ本館「おたべ体験道場」オンライン予約
次は手作り体験してみたいなー!!
おたべ本館でお土産を買って帰ろう!
工場見学の後、せっかくなのでおたべ本館でお土産を買って帰ることにしました。(ほとんどのお客さんはこっちがメインですよね! )
おたべ本館の店内のようすです。おたべの種類もめちゃくちゃたくさんあって、楽しいですよー!
- 試食はたーっぷりできる
- おたべ本館限定商品もある
- 洋菓子(ケーキ・ショコラ・パイなど)も売ってる
おたべ本館はたーっぷりと試食ができる!
おたべ本館は八ツ橋・生八ツ橋を中心にたくさんの種類の商品が売られています。
一度にたくさんのお客さんが来ても対応できるように、試食用のおたべの量がすごい………!!
こちらのちょっと気になる「チョコ八ツ橋」も…
もちろん試食できるんです!!
定番商品のほか、おたべ本館限定品・季節限定品もある!
おたべと並ぶ美十の定番商品「京ばうむ」も店頭にたくさん並んでいます。
おたべ本館でしか買うことができない「おたべ本館 贅沢抹茶」も!
おたべ別館(休憩スペース)のおもてなしがすごい!
おたべ本館に隣接している「おたべ別館」もぜひ立ち寄ってほしい施設なんです。
本館と別館はこんな通路で結ばれています。
おたべ別館は休憩スペースになっていて、テーブルやベンチがたくさん用意されています。別館にはトイレもあります。
で、これがビックリなんですよ!! コレコレ!!
無料で飲める飲み物が用意されているんですが、お水やお茶だけではなく、なんとグリーンティもサービスで提供されているんですよ!!
すごいおもてなしですよねー!
試食のできる本館とグリーンティの飲める別館を行ったり来たりしてしまいそうやな…
この記事のまとめ
この記事では「おたべ本館の工場見学『おたべ小路』」を紹介しました。
うちは「夏休みの宿題」というキッカケがありましたが、工場見学は特に小学校低学年の子どもには勉強になって良いんじゃないでしょうか。
手作り体験に申し込むと工場見学もできるのでセットの方が良いかも!
- 生八ツ橋「おたべ」の工場見学ができるのはおたべ本館
- 工場見学は予約不要&無料
- 生産ラインの稼働状況や店員さんの接客状況により工場見学できない場合や待ち時間が発生するばあ
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