【悲報】2019年「京の七夕」堀川エリアの劣化がひどい… 観光コンテンツとしてのクオリティ向上を!

ごりら

こんにちは! ごりら@goriluckey)です!!

この記事は「京の七夕」の関係者には不快な思いをさせてしまうかも知れません。

ですが、それ以上に堀川エリアを訪れた観光客のガッカリ感が大きいと思いますし、来年以降、観光コンテンツとしてクオリティの高い会場になることを期待してあえて書くことにしました。

この記事では「京の七夕」堀川エリア〜堀川かがり火のみち(2019年)をご紹介します。

わざわざ足を運んでくれる観光客に残念な気持ちになってほしくないのはもちろんですが、「京の七夕」はせっかく育って来た観光コンテンツなのに、京都にとってももったいないと思うんですよね…

ごりら

観光都市としては観光客の満足度を上げないと!

「京の七夕」は京都の夏の新しい観光コンテンツ

京都の夏の風物詩と言えば、だれもが思い浮かべるのが祇園祭や五山送り火(大文字)ですよね。

「京の七夕」は京都の夏の新しい観光コンテンツとして、2010年に第1回目が開催されました。「七夕」というタイトルですが、これは旧暦の七夕=8月のことで、7月の祇園祭、8月16日の五山送り火のちょうど間を埋めるように開催されているんですね。

京の七夕(2015年)
京の七夕(2015年)

「京の七夕」は観光だけでなく、伝統産業の振興や伝統・文化の継承を目的としています。こちらは2015年の写真ですが、京都の伝統工芸・京友禅をつかった「光の友禅流し」という作品なんですね。

「光の友禅流し」(2015年)
「光の友禅流し」(2015年)

歴史のある祇園祭や五山送り火に比べるとまだまだ知名度は低いですが、「京の七夕」は新しい京都の観光コンテンツとして育って来ているんですよ。

ごりら

………そう感じていました。

2019年「京の七夕」は5会場で開催

もともとは堀川会場・鴨川会場の2会場で開催されていた「京の七夕」ですが、2016年からは堀川会場・鴨川会場に加え、複数のエリアで「京の七夕」が開催されるようになりました。

2019年も5つのエリアで開催されています。

「京の七夕」のポスター
「京の七夕」のポスター

2019年「京の七夕」の会場一覧

  • 堀川エリア(二条城・堀川かがり火のみち)
  • 鴨川エリア(鴨川河川敷・鴨川納涼2019)
  • 梅小路エリア
  • 北野紙屋川エリア
  • 宮津市エリア

2019年は京都市内にとどまらず、宮津市エリアも加わり、ますます広範囲になりました。

「京の七夕」は毎年どんどんエリアが広がっているので、堀川エリアも以前に比べて盛り上がっていると思っていたんですよね…

2019年「京の七夕」堀川エリアが残念すぎる…

2015年に「京の七夕」堀川会場に訪れて以来、わたしは4年ぶりに堀川エリアへ行きました。

ですが、言葉を選ばずに言うと、久しぶりに訪れた堀川会場は2015年と比べると明らかに劣化していたんですよね…

2015年の「京の七夕」堀川エリアはどうだったの?

2019年の写真をご覧いただく前に、2015年はどんな感じだったのかをご覧いただきましょう。

もともと「京の七夕」は一般的なイルミネーションやライトアップという言葉から連想するイメージよりもずっと地味なんですよね。

ですが、2015年当時は先ほどご紹介した「光の友禅流し」のほか、伝統工芸を活用した作品が展示され、少なくとも京都らしい展示の土台はあったように思います。

例えば、織姫と彦星が描かれた和傘が優しい光で照らされていたり。

織姫と彦星が描かれた和傘(2015年)
織姫と彦星が描かれた和傘(2015年)

竹と友禅を使った作品はまさに「京の七夕」という雰囲気が出ていました。

竹と光と友禅のアート作品(2015年)
竹と光と友禅のアート作品(2015年)

青と白のLEDを使った「光の天の川」も「京の七夕」の象徴的なスポットで、多くの観光客が訪れていたんですよね。

「光の天の川」(2015年)
「光の天の川」(2015年)

今思えば、事前に公式サイトをチェックしていれば堀川エリアが2015年とは全然違うものになっていることには気づけたのかも知れません。

わたしは特に事前チェックをすることなく、なんとなーく堀川エリアへ行くことにしたんです。

ごりら

今年はどんなふうになってるかなー?

これで良いの!? 2019年「京の七夕」堀川エリア〜堀川かがり火のみち

ここからは2019年の「京の七夕」堀川エリア〜堀川かがり火のみちの写真をご覧いただきますね。

二条城のライトアップやプロジェクションマッピングが「京の七夕」の堀川エリアに含まれていることもあり、最寄駅の京都市営地下鉄東西線・二条城前駅の改札付近には「京の七夕」の飾り付けがされていました。

二条城前駅には
二条城前駅
ごりら

おー! 懐かしい!

2015年は二条城の前に堀川会場の入り口があったんですが、2019年の堀川かがり火のみちは、下立売通から一条戻橋付近までの堀川遊歩道で実施されています。

そのことを知らなかったわたしは2015年と同じように二条城前駅で下車し、堀川遊歩道へ向かいました。

ごりら

あれー!? なんにもない!

二条城の東南隅櫓がライトアップされているので、それっぽく見えますが、手前の堀川遊歩道は真っ暗…

二条城前の堀川遊歩道
二条城前の堀川遊歩道

ここでようやく公式サイトを確認して、堀川かがり火のみちの会場がもう少し北であることを知ったんですね。

せっかくなので堀川遊歩道を通って会場まで歩こうと思ったのですが、堀川遊歩道はこんなふうに真っ暗…

真っ暗な堀川遊歩道
真っ暗な堀川遊歩道

真っ暗な堀川遊歩道を10分ほど歩くと堀川かがり火のみちの南端らしきところが見えてきました。ですが、正直それとわかるほどのインパクトはありません。

ようやく会場にたどり着いた?
ようやく会場にたどり着いた?

七夕のイベントらしく、来場者が願いを書いた短冊を飾れるようになっています。

来場者が短冊を飾れる
来場者が短冊を飾れる

七夕らしい風情を感じさせる展示も。

七夕らしい展示
七夕らしい展示

おそらく多くの来場者が「えっ? これのこと…? 」と驚いたであろうかがり火はこんな感じです。

堀川を照らすかがり火
堀川を照らすかがり火

実はこのかがり火は消防隊員の方数名が木をくべながら火の管理をしているんですね。来場者の安全が第一なのは当然ですが、かがり火が設置されている間隔も広く、公式サイトに書かれているような幻想的な雰囲気はわたしは正直まったく感じることができませんでした。

かがり火がたかれ、堀川遊歩道を幻想的に演出。

ごりら

いくらなんでもこれは…

むしろ、かがり火よりも遊歩道に並べられたキャンドルの方が存在感がありましたね…

堀川遊歩道に並ぶキャンドル
堀川遊歩道に並ぶろうそく

短冊を飾れる笹の場所からゆっくり歩いて20分ほどでメイン会場に到着しました。ここにはステージが用意されており、ライブなどが開催されるようですね。

堀川かがり火のみちのメイン会場
堀川かがり火のみちのメイン会場

ここまでは堀川遊歩道を歩きながら撮った写真なので、もしかすると全体的なイメージはわかりにくいかも知れません。

今度は堀川通りや橋の上から堀川遊歩道を撮った写真をご覧ください。これは橋の上からの写真です。

堀川かがり火のみちを橋の上から眺めてみると…
堀川かがり火のみちを橋の上から眺めてみると…

来場者の願いを書いた短冊をくくり付ける笹を上から見るとこんな感じなんですよ…

短冊をくくり付ける笹
短冊をくくり付ける笹

金魚のちょうちんも堀川遊歩道で撮ればこんな写真でしたが

堀川遊歩道で撮った金魚のちょうちん
堀川遊歩道で撮った金魚のちょうちん

堀川通りから見ると実はこんな感じなんです…

七夕らしい展示も上から見ると…
七夕らしい展示も上から見ると…
ごりら

観光客にPRするにはちょっと…

「京の七夕」は京都府・京都市が観光コンテンツとして育てるべき

「京の七夕」堀川エリア〜堀川かがり火のみちを訪れて感じたのは、率直に言うとイベントとしてのクオリティの低さ。例えるなら、町内会のイベントのような感じなんですよね。

ですが、ひとつひとつの展示や屋台では運営者が来場者に声をかけ、イベントを盛り上げようと努力されているのはとても伝わって来ました。

プラネタリウム
プラネタリウム

なので、個々をどうこう言うつもりは無いんですが、それでもやっぱり「京の七夕」としてさまざまなメディアにも露出し、観光PRをしている以上は観光コンテンツとしてのクオリティを高めないといけないと思うんですよね。

ごりら

なんでこんなことになってしもたんや…

そんなことを思いながら京都市のサイトを見ていると、平成28年度の「京の七夕」の事務事業評価票を見つけました。

いくつか気になるポイントがあったんですが、特に気になったのは「市民参加度」という評価項目です。

京の七夕実行委員会を組織し,地元団体が主体的に関われる事業運営の形式をとった。

大学生の作品の展示,市民ボランティアによる当日の運営への参加

資料は古いですが、2019年も京の七夕実行委員会が組織されており、エリアごとに主催者が異なっているんですね。

2019年「京の七夕」エリアごとの主催者

  • 二条城(堀川エリア): 二条城夏季ライトアップ事業委員会
  • 堀川かがり火のみち(堀川エリア): 堀川と堀川通りを美しくする会
  • 鴨川河川敷(鴨川エリア): 京の七夕実行委員会
  • 鴨川納涼2019(鴨川エリア): 鴨川納涼実行委員会
  • 梅小路エリア: 京都・梅小路みんながつながるプロジェクト
  • 北野紙屋川エリア: 北野紙屋川七夕祭実行委員会
  • 宮津市エリア: 天橋立文珠地区ライトアップ実行委員会

京の七夕実行委員会が直々に主催しているのは鴨川エリアの鴨川河川敷だけ。

どのエリアも「京の七夕」と銘打ってはいるものの、主催団体が異なり、企画力・運営力に差が出ているのではないかということは想像できます。

主催者によって特色が出るのは良いと思いますが、京都市が観光振興を目的としている事業である以上は「京の七夕」全体のクオリティ管理をする必要があるのではないでしょうか。

例えば、わたしが訪れた堀川エリアですが、堀川エリアとして二条城と堀川かがり火のみちの2箇所があるにもかかわらず、その2箇所を結ぶ導線はまったくなく、二条城から堀川かがり火のみちへ向かうには真っ暗な堀川遊歩道を歩かないといけませんでした。

真っ暗な堀川遊歩道
真っ暗な堀川遊歩道

「京の七夕」を全体を俯瞰的ふかんてきに見られていないことの現れなのではないかと思いました。

この記事のまとめ

この記事では「京の七夕」堀川エリア〜堀川かがり火のみち(2019年)をご紹介しました。

「京の七夕」…特に堀川かがり火のみちの関係者には不快に思われるかも知れませんが、観光客として堀川かがり火のみちを訪れた本音です。

「京の七夕」が京都の観光コンテンツとしてこれまで以上に観光客に感動してもらえるイベントになったらなという願いを込めてこの記事を書きました。

ごりら

来年も楽しみにしています!

この記事のポイント

  1. 「京の七夕」は2019年で第10回目の開催となる夏の観光イベント
  2. 2019年は5つのエリアで開催され、エリアごとに主催者が異なる
  3. 堀川エリア〜堀川かがり火のみちは観光コンテンツとしてのクオリティが落ちている

2016年・2018年に開催されたteam Labチームラボのイベント「下鴨神社 糺の森の光の祭」も2019年にも開催されますね。

下鴨神社・糺の森が幻想的な光のアート空間になります。こちらも夏の風物詩として定着すれば良いですよね。