「友だち価格」に気を付けろ!

ごりら

こんにちは! ごりら@goriluckey)です!!

以前から違和感を覚えることがあった「友だち価格」について考えてみました。

字面からは友情に満ちあふれたステキな言葉のようにも見える「友だち価格」ですが、本当に大切な友だちには気軽に要求しない方が良さそうです。

「友だち価格」には否定的な意見が多い

まず「友だち価格」という言葉がどういう意味なのかを確認しておきましょう。

「友だち価格」「友だち料金」「友だち割引」という言葉は例えば『goo 辞書』で検索しても掲載されていません。(2022年3月現在)

Googleで検索すると「友だち価格」について述べたブログの記事が上位に表示されます。これはおもしろい傾向ですよね!

いくつかのブログの記事を読んで「友だち価格」の意味をわたしなりにまとめてみました。

友だち価格

「友だち価格」とは、サービスの提供者と客が友だち関係という理由で通常価格ではなく特別価格でサービスを受けること。

多くの場合「友だち価格」は通常価格よりも安価であり、「友だち料金」や「友だち割引」と言われることもある。

「友だち価格」について書かれたブログの記事は「友だち価格」が通常価格よりも安くしろという要求であることに対して否定的な意見が多いですね。

サービスを提供される側(お客さん)が「友だち価格」を要求するのはありえないという論調です。

お客さん

「友だち価格」で安くしといてや〜!

わたしもはじめて「友だち価格」という言葉を聞いた時には同じように違和感を持っていました。

「友だちだから安くしろ」と要求して来る人がいるとしたら、それはそもそも友だちじゃないですよね…

「友だち価格」の要求は友だちの価値を認めていないということ

「友だち価格」の要求に対して否定的な意見が出るのはクリエイティブな仕事(デザイン、イラスト作成、写真撮影、ライティングなど)やコンサルティングなどのサービスの場合が多いのではないかと思います。

これらのサービスは一般的な価格(相場)がわかりにくいのが特徴です。サービスを提供される側も相場感がわからないのでついつい「友だち価格でお願い」と言ってしまうのかも知れません。

また仕入れ原価が発生しないことが多く、サービス提供者による付加価値に対してお金が支払われるというのも特徴です。

わたしが以前、印刷会社で働いている時に「友だち価格」に困らされているデザイナーがいました。友だちが経営しているお店のチラシを格安で依頼されていたんですね。さらにひどい時には「無料でショップロゴをつくらされた」という話を聞いたこともあります…

「友だち価格」は友情に満ちあふれた聞こえの良い言葉にも感じますが、本当に大切な友だちに「友だち価格」をお願いしようとしているなら一度考え直した方が良いかも知れません。

なぜなら、サービス提供者の労働時間・労力・付加価値に対して割引を求めるということは、サービス提供者つまり友だちの価値を認めていないとも考えられるからです。

それって友だちに対してすることでしょうか…!?

ちなみに、わたしは会社員で法人営業(法人向けの商品・サービスの営業)をしているので、ふだん「友だち価格」を要求されることはありませんが、例えば友だちが働いている会社の担当者を紹介してもらった時は「友だち価格」っぽいことを求められることがあります。

商談相手

で、この価格が「ごりらさんパワー」で安くなるんですよね!?

この時にわたしがイヤな気持ちになったかと言うと決してそんなことはなく、こんなふうに返しています。

ごりら

任せてください! 「ごりらパワー」でガツンと安くしてみせますよ!

友だちが自分のことを頼ってくれたり、友だちがわざわざ紹介してくれた案件なので「友だち価格」を要求されたとしてもイヤな気持ちになることはなく、どちらかと言えばノリノリで対応していました。

ですが、「友だち価格」を要求されてもわたしがイヤな気持ちにならないのは割引するお金がそもそも自分のお金ではなく、会社のお金だからということも関係しているように思います。

ごりら

わたしの場合はしょせん意識の低い会社員ですから…

会社のお金だからという以外にも、デザインなどのクリエイティブに比べると自分の付加価値の要素がはるかに少ないのも影響しているかも知れませんね。

もしもわたしが会社員ではなく、会社を経営していたり、フリーランスだったとしても、物を仕入れて売る「物販」の場合だと「友だち価格でお願い! 」と言われたらそれほどイヤな気持ちにはならないような気もします。

ごりら

よっしゃー! 任せといて!

と言いそうです。

まとめ|友だち価格

この記事を書いていて「友だち価格」の要求はリトマス試験紙のようなものだなと思いました。

「友だち価格」を要求して来る人はもしかすると友だちではない可能性があるのかも知れません。

実際のところ、本当の友だちならふだんから自分の仕事のことを話す機会も多いですし、お互いの事情をいろいろと理解していますよね。だって、友だちですから。

なので「友だち価格でお願い! 」と言われて違和感を持つ場合は通常価格に「友だち価格」を上乗せして価格提示をすれば良いと思いますよ!